スミマサノリ「月曜日にオジャマシマス」

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今年のインフルエンザはヤバイらしい。街はマスクをしている人で溢れている。「予防対策としまして、スタッフ全員にマスクの着用を義務付けております。」というコンビニまであった。店員全員がインフルエンザ予防の為にマスクをしている。


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予防のため、

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店員全員がマスク着用

タクシーに乗ってもほとんどの運転手さんがマスクをつけているし、とにかく今、無防備に外に出るのは危険なんだと思う。僕も予防用にマスクを付けたいのだが、マスクを付けて仕事の打合せに出たりすると、「あ、風邪引いてるな」と心の中で嫌がられると思うのだ。予防の為ですから、とわざわざ説明するのも面倒である。

だったら、予防のためにつけているのか、既にかかってしまってつけているのか、その旨をマスクに書くのはどうだろう?

自分の健康状態を伝えてくれるマスクである。



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【つくるのはYES、NOマスク】

しかし、マスクに「私は風邪を引いてます」とか、「引いてません」とか、書いてしまうのはどうかと思う。もっとお洒落に自分の健康状態を伝えないと、一般に普及しない。言葉数少なく、お洒落でスマートな伝え方はないか?

そこで思いついたのが、「YES、NO枕」である。

「新婚さんいらっしゃい」の出演者にプレゼントされる、あの有名な枕だ。新婚さんたちの夜の営みの意思表示に使われている。その「YES、NO枕」からヒントを得て、「YES、NOマスク」という物を思いついた。枕とマスク、語呂も良い。

風邪を引いている人は「YESマスク」を、引いてない人は「NOマスク」を着用する。そうすれば、「あ、この人はNOだから、予防の為にかけてるんだ、近寄っても大丈夫」と、安心してもらえる。



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【YES、NOマスクの作り方】

「YES、NOマスク」の作り方は簡単だ。フエルト生地で「YES」と「NO」、それぞれの文字を作ってアイロンでマスクに貼付ける。それだけである。

ガーゼタイプのマスクと熱圧着タイプのフエルト生地を買って来た。


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「YES、NOマスク」の材料

まず、パソコン上で「YES」と「NO」の文字を作成した。

マスクの幅は13センチ。その範囲に収まるように文字を作る。
切り易いように、なるべく角張った書体を使うのがポイントだ。


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パソコンで文字を作り

形が決まったら、「YES」と「NO」をそれぞれシール用紙に印刷する。

シールにプリントされた「YES」をフエルト生地に貼り、文字に沿ってハサミを入れていく。この時、裁ちバサミを使うとフエルトがケバケバしない。これが2つ目のポイントである。


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フエルト生地にシールを貼って

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裁ちバサミで切る

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YESの文字完成

フエルト生地を「YES」と切り終えたら、あとはマスクの中央に配置して上からアイロンをかければ完成だ。

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アイロンをかける

これと同じ手順で、「NO」マスクも作っていく。


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フエルト生地を「NO」と切って

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アイロン

これで、「YESマスク」と「NOマスク」が揃った。風邪を引いてる時、引いてない時、どちらの状況にも対応出来る。


早速かけてみた。


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風邪を引いてる人

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引いてない人

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もうすぐ引きそうな人

着用してみて気付いた事がある。

この人は何がYESで何がNOなのか? もしかしたら分からないかもしれない。

間違ってYES、NO枕と同じ意味に取られても困る。このマスクは夜の営みに対してのYES、NOではない。あくまでも風邪を引いているか、いないか、のサインである。


伝わるだろうか?


YES、NOマスクをつけて人ごみに出てみる事にした。
僕は風邪を引いていないので、NOマスクである。


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渋谷のスクランブル交差点

1回の横断で1000人もの人々が行き交う渋谷駅前のスクランブル交差点。ここで、YES、NOマスクの良さをアピールしてみよう。

スクランブル交差点のみなさ〜ん、僕は風邪を引いてませんよ〜。NOですよ〜。

と、大きな声を出す勇気はないので、マスクをつけたままウロウロして無言でアピールしてみた。


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無視された

結果、完全に無視された。

あいつは何がNOなんだ?
マスクに気付いた人でも、きっとそんな風に思ったのだろう。

グッドアイデアだと思ったYES、NOマスク。まだまだ改善の余地がありそうだ。


(2009/2/2 住正徳)

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