スミマサノリ「月曜日にオジャマシマス」

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今日は1月7日の月曜日。今日が仕事始めという人も多い事と思います。改めまして、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

年明け最初のお仕事といえば、そう、お年始回りですよね。お世話になっている方々に新年のご挨拶。大事なことです。今年一年よろしくお願いします、そんな 気持ちをしっかりと伝えましょう。しかし、「気持ち」のような曖昧な物は中々相手に届きません。大人になれば尚更です。つまり、手ぶらで行くな、という事 ですね。お年始回りにはお土産が必要。それもなるべく気の利いたお土産を用意しましょう。





【お土産といえばメロンだろう】

気の利いたお土産といえば、何と言ってもメロンだろう。メロンだったらまず間違いはない。相手方もきっと喜んでくれる。しかも、桐の箱に入っているようなメロンだったら言う事はない。向こう2年くらい感謝されてもおかしくないと思う。

しかし、実際のところ、桐の箱に入ったメロンなどあげた事ももらった事もない。お年始回りにはメロンだ、などと偉そうな事を言えた立場ではないのだ。年明け早々、そんな事ではいけない。まずは自分で買ってみよう。



果実店でメロンを物色


メロンを買いに果実店にやって来た。季節柄、いちごやみかんの姿が目立つが、僕の狙いはメロン。桐の箱に入ったメロンである。店員さんに聞いてみた。

「桐の箱に入ってるメロンありますか?」

もちろんあるよ、という表情で店員さんはメロンのコーナーに案内してくれた。1個2000円のものから3万円のものまで、その値段には随分開きがあった。最低でも1個2000円。さすがは桐の箱に入ったメロンである。メロン1つに2000円は少し痛いが、仕方ない。2000円のメロンを指差して「これを下さい」と店員さんに伝えた。

「そのメロンは桐の箱に入ってませんよ」

な、なんと。2000円では桐の箱がついてこないのだ。聞くと、1万円以上のメロンでないと桐の箱には入れないと言う。なんという格差社会であろう。2000円の分際ではビニール袋がいいところなのである。
さすがに1個1万円のメロンを買う訳にはいかず、桐の箱だけを譲ってもらえないか、頼んでみた。

「箱だけ譲ってもらう訳にはいきませんかね?」



桐の箱


店員さんはとてもいい人だった。
桐の箱をただで譲ってくれたのだ。



メロンはない


桐の箱をいただけると聞いて安心してしまったのだろう。メロンを買うのを忘れてしまった。せめて2000円のメロンを買えば良かった。それをこの中に入れて贈れば、これはもう立派な1万円のメロンになる。しかし! それでは「偽装」になってしまう。昨年、何かと話題になった「偽 装」である。お年始回りから「偽装」はまずい。

この箱を生かした贈り物を考えよう。





【メロンの箱に入れて贈る】

という訳で、桐の箱に入っていればちょっとした物でも立派に見えるんじゃないか、という実験である。

以下、写真にマウスを合わせると中身が見えます。
桐の箱を渡された感覚で、中をのぞいて見てください。






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年末年始のご挨拶、といえばメロンの次にハムであろう。ハムの人、と呼ばれる人もいる。しかし、ハムはハムで中々高価な代物である。ハム の人が贈る様なハムには手が届かない。そんな時こそ、この桐の箱の出番だ。70グラム217円のロースハムでさえ立派に見えてしまうのだ。




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おこめ1キロと交換可能な「おこめ券」である。1枚500円ではあるが、これも桐の箱に入れる事でグッと高級感が漂った。全国共通なので故郷の恩人などにちょうど良い。




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高級ブランドのアレを模したポーチだ。一瞬、アレかな?と見紛うほどの出来具合であるが、アレではない。もし、アレだったら数万円は下らないだろ うこのポーチの値段は1050円(税込み)。はっきり言って安物である。しかし、桐の箱に入れて贈る事で、2、3日は本物と思い込んでもらえる可能性があ る。




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自分の好きな音楽を贈る。これも粋なプレゼントである。僕が選んだCDは永井真理子さんの「Pocket」。ジャケ買いした逸品だ。男性誌に良くある広告のようなポーズを決める永井さん。1曲目は「自分についた嘘」。この曲名も何かを暗示しているように思えてならない。




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時にはハードボイルドな夜を過ごしたい。そんな貴方にはこのサングラスをお薦めします。




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予算に余裕がある時は是非2枚。




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今年こそ生まれ変わるぞ。そんな意気込みに溢れる貴方にはこの入門書を。「セールストーク入門」の第2版である。ここでは本書で紹介されているセールス・トークの極意から、やまびこ法を紹介しておこう。

「相手の言葉を、まさに山彦と同じようにソックリ返してやるのです。〜中略〜
 買い手:おまえさんの言うことはあてにならないからな。
 売り手:エッ、“おまえさんの言うことはあてにならないからな”とは、どういうことでしょうか?
 買い手:私は、二流メーカーは嫌いだね。
 売り手:“二流メーカーは嫌いだね”とはなぜですか?」

僕が買い手だったら多分カチンと来てる。




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本来ならばマスクメロンが入っているはずなのに、マスクマンが入っている、という流れはどうだろう。この人形はルチャ・リブレの本場メキシコで買ったお土産である。




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1人よりも2人。力を合わせればどんな敵だって怖くないのだ。




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エイドリアンがメガネを取るまでの過程を追ってみた。ペットショップで働く冴えない女子がロッキーと出会い、変わっていく。メガネをメタファーとしたシンデレラストーリーである。「プリティ・ウーマン」か「エイドリアン」か。貴女はどっち派?




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※詳細はこちら






と、このように桐の箱に入れることで贈り物のグレードが上がります。年始回りに是非お試しください。




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(2008/1/7 住正徳)

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